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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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今日は、‘オンリー1の素晴らしさ’について考えてみました。

「もし障害児が生まれてきたら殺そう。」

これは、ある障害を持ったAさんという男性が小学5年生の時に心に固く決意したことです。沖縄で生まれ育った彼は、小学3年生の時、大阪にある、障害者等の差別に取り組む学校に転校しました。



彼のクラスにS君という知的障害児がいました。S君は虫の好きな優しい子供でしたが、そのクラスでいじめを受けていました。そして、このAさんも、その時、S君をいじめる仲間の一人でした。S君が鼻くそをほじっていると、Aさんたちは面白がってそれを食べるように強要しました。何か腹が立つことがあるとS君を殴りました。殴られたS君は男の子たちに刃向かう事ができないので女の子に殴りかかり、大騒ぎになって先生が駆けつけると、みんな口を揃えて、「S君が急に暴れ出した」と言います。もちろん、S君はきちんと喋れないので弁解ができません。そこで、先生はS君を叱る。この状況をイメージできますね。



その学校は差別を知らないわけではなく、むしろ他のどの学校よりもその問題を真剣に捉え、それに向き合い、このいじめをなくそうと取り組んでいる学校でした。しかし、そこにあったのは弱い者による、より弱い者へのいじめだったのです。この学校でさえこんな状況なら、他の所はどんなに悲惨でしょう。ましてや社会はどんなに過酷な所であることか。そんないきさつの中で、Aさんは、小学五年生にして、「もし、自分に将来、障害児が生まれてきたらその子を殺そう」と決意したのです。



そんなAさんが、見違えるほどに変わったのは、大人になってからの、エドナ・マッシミラの『天国の特別な子ども』という詩との出会いからでした。その詩は次のようなものでした。

会議が開かれた。
地球からはるか遠くで。

「次の赤ちゃんの誕生の時間ですよ。」

天においでになる神様に向かって、天使たちは言いました。

「この子は特別の赤ちゃんで、たくさんの愛情が必要でしょう。

この子の成長はとてもゆっくりに見えるかも知れません。

もしかして一人前にはなれないかも知れません。

だからこの子は下界で出会う人々に、

とくに気をつけてもらわなければならないのです。

もしかしてこの子の思うことはなかなか分かってもらえないかも知れません。

何をやっても上手くいかないかも知れません。

ですから私たちは、この子がどこに生まれるか、
注意深く選ばなければならないのです。

この子の生涯が、幸せなものとなるように。

どうぞ神様、この子のために素晴らしい両親をさがしてあげて下さい。

神様のために特別な任務をひきうけてくれるような両親を…

その二人は、自分たちに求められている特別な役割を、すぐには気がつかないかも知れません。

けれども天から授けられたこの子によって、やがて二人は、ますます強い信仰と

豊かな愛をいだくようになることでしょう。

そして、自分たちに与えられた特別の神の思召しを悟るようになるでしよう。

神から贈られたこの子を育てることによって、柔和でおだやかな

この尊い授かりものこそ、天から授かった特別な子どもなのです。」

Aさんは、胸が震え、涙が止まりませんでした。彼は、自分がいかに汚い心を持っていたかを痛感しました。障害者は邪魔者でも迷惑な存在でもない。尊い存在だということが初めて分かったのです。そして、Aさんは、その時、「もし自分に障害児が生まれてきても、その子と共に歩もう。その子を愛そう」と心の底から思うのです。


それから、数年後、彼に長女が生まれ、その子が障害児と判定されます。Aさんはショックを受けなかった訳ではありませんが、心に平安がありました。クリスチャンに導かれた彼は、「むしろ、体のうちで他よりも弱く見える部分が、かえって必要なのである」という聖書の言葉を与えられ、弱い存在の尊さを体験的に理解できたのです。

家庭の中に弱い存在がいると、その家庭は健全になります。本当に大切な事を考え、大事なものを見つめ、人と比較してではなく、その子をその子として見つめるようになるからです。競争社会の今日においてナンバー1ではなくオンリー1としての価値を見出すことが大切なのです。

今日の一言: ナンバー1ではなくオンリー1としての価値を見出そう


鶴田健次


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2015.08.21 08:04 | 鶴田健次牧師より
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