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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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私は今現在医者を目指して励んでいます。しかし夢に向かって頑張るようになれたのはついこの間の事です。それまでは夢も希望もなく、自分が望むままの人生を歩ませてもらえず、絶望の中で生きていました。この度、主が私を主のもとに立ち返らせて下さり、夢と希望、さらには色々な想いを与えて下さいました。踏ん切りがついたところでこれまでの人生を振り返ってみると、どうやら私の人生は12年単位で様変わりしているのだと感じました。

最初の12年間はアメリカへ渡るまでの日本で過ごした期間。親に養ってもらっていた事もあり何の不自由も無く、良き友人にも恵まれた楽しい日々を過ごしていました。そして私が小学校を卒業した年に行ったアメリカ留学が、私にとって人生最大の分岐点となり、苦悩の12年間の始まりでした。

何でも母はいずれ一緒にアメリカに移住するので、その前に私を現地視察のために留学させたらしいのです。深く考えず軽い気持ちで行ったアメリカ留学は想像を絶する程の過酷なものでした。人種、言語、食事、文化、何もかもが日本と違っていました。留学生にとって言語の違いこそが最大の悩みでしょうが、私にとっては食文化の違いが最大の悩みでした。ホームステイ先のホストファミリーは典型的なアメリカの白人の家庭で、彼らはライオンのように脂っこい肉ばかり食していたので、日本では野菜中心でそこまで脂っこいものを食べない食生活を送っていた自分にとっては気が滅入るものでした。現にホームステイを始めて2週間あたりで吐き気を催すようになり、しかし吐く事も出来ず、苦しみもがく日々が始まりました。やがて栄養失調に伴い精神も不安定になり、さらに言葉が通じない事もあり引きこもりがちになり、それがホストファミリーとの確執を生んでしまいました。今の自分ならば自分で食材を買いに行き、自分で調理してまともな食生活を送れるでしょうが、当時の自分は小学校を卒業したばかりの若干13歳。行動範囲も限られており近くにはマーケットも見当たらず、仮に食材を手に入れても無知故にまともに料理する事が出来ませんでした。精神は蝕まれていき、とても英語を学ぶ状態ではありませんでしたし、次第に人間嫌いになっていった事もあり、アメリカ人とも付き合おうとしませんでした。

そんな1年数ヶ月の留学を終え日本に帰国する頃にはミイラのように痩せこけていました。私を留学させるには、あまりに早くあまりに無謀だったのです。留学で得たものは心の傷(トラウマ)。しかし、これで故郷に帰れる!当分の間脂っこいものをまともに口にする事が出来なかったけど、馴染みの故郷に戻ればすぐに立ち直れると思っていました。しかし母はそれを許してはくれませんでした。実をいいますと、母は私が生まれる前に日本籍に帰化した元・韓国人。日本という国はたとえ帰化して日本人になろうとも、少しでも訛りがあれば外人扱いをし、特に韓国人に対しては未だに根強い偏見があります。母はいつまでたっても偏見の目で見てくる日本人と、狭苦しい日本の社会(世間)に嫌気が差し、いつしか多民族で自由の国として有名なアメリカに憧れるようになりました。なので私がこのような状態になろうとも、母のアメリカへ渡る意志は変わる事はありませんでした。私が、大好きな日本を離れアメリカへ渡らざるを得なかったのにはこのような複雑な事情がありました。

母はハワイを移住先に選びました。皆さんはハワイならば日本人も日本食も多いので大丈夫だろうと思うでしょうが、アメリカ留学によって私は新しい環境に踏み込む事に臆病になっており、また人間嫌いが治ったわけでもないので、現地の人とはなかなか良い関係を築く事が出来ず次第に孤立していきました。少しでも私を理解してくれる人がいたのならば助かったでしょうがそのような人もいません。癒えない傷、孤立、ストレス、抗い、拒絶、逃避、あらゆるものが私を苦しめ、やる事成す事空回りばかり。やがて母は現地の人との再婚を決め、それがさらなるストレスとなりました。姑は最初我々を快く迎え入れてくれたように思えましたが、次第に素性が露になりやがて私や母に対して嫌がらせをしてくるようになり、余計なストレスがさらに増えてしまいました。

そのような姑との対立を経て今度はネヴァダ州・ラスベガスに移り住む事になりました。幸いラスベガスにも日本人教会があり、歳の近い若者も数名いました。彼らは私を優しく迎え入れてくれたのでやっと優しい人達に出会えたと喜びましたが、彼らは時を同じくして学業を終えて日本へ帰ってしまいました。私は青年会のリーダーを任されましたが当時の私に若者を教会へ誘う程の行動力はなく、それ以前に私が専攻する科目のクラスに日本人留学生は一人もいませんでした。こうして孤独な日々は再び始まったのでした。 (次号へ続く)

(LVJCC/TAKA)

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2015.08.17 12:08 | 証し
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