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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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今日は、”ノーベル賞の価値”ということを考えてみました。


毎年、ノーベル賞受賞の時期になると、今年はどんな人がノーベル賞を?またどんな貢献に対して?と気になる人も少なくないと思いますが、この私もその一人です。

そもそもノーベル賞とは、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞で、物理学、化学、医学生理学、文学、平和、経済学の6分野で顕著な功績を残した人物に贈られるものです。

ご周知のとおり今年は、赤崎勇、天野浩、中村修二の三氏がノーベル物理学賞を受賞されました。日本のメディアは当然のことながら、「三人の日本人受賞」にお祭り騒ぎですが、そもそも中村修二さんは既に日本人ではなく「日系アメリカ人」としてノーベル委員会も名を挙げており、国際世論もそのように、つまり今年はアメリカ人と日本人が物理学賞を分け合ったと見ているようです。

まあ、それはそれとして、今年の物理学賞で一つ気になることは、ノーベル委員会が評価している「受賞理由」と、日本国内でお祭り騒ぎしているポイントが少しずれていることです。国内の報道を見ますと、「青い光を点した」とか、「LEDで三原色が揃ったことで、応用に圧倒的な可能性が開かれた」、また「圧倒的な市場シェアが期待される」といった点が強調されたものを多く見ましたが、ノーべル委員会は決してそんなことを受賞理由に挙げていません。

委員会が評価しているのは「低消費電力の灯り」の開発による、地球全体規模での省電力への貢献です。

普通の白熱灯であれば40日程度しか持たなかったものが、蛍光灯の発明は電球の寿命を400日ほどに延ばした。それがLEDによって4000日まで伸びた。今までたかだか1年前後の寿命であった蛍光灯の灯りが10年規模まで延長され、かつ消費電力は激減した。この低消費電力であれば、発展途上国の再生可能電力源も十分に支えることができる。

このように、ノーベル委員会は、同じ光量を得ながら消費電力は著しく少なくてすむ発光ダイオードの発明を、グローバルな省エネルギーの観点から高く評価したのです。まさに、このようなものこそが素晴らしい社会貢献につながる大変価値のある発明だと言えます。

「電球や蛍光灯ではなく半導体素子を用いて発光ができれば、様々な利点がある」という問題設定は、かなり以前から現実的な開発課題になっていたようです。それは一言で言うなら「電気の球は切れる」からです。

例えば航続時間8時間の爆撃機や巡航ミサイルをコンピューター制御したいのに、その電子頭脳であるコンピューターが真空管でできていて、30分に1個は球が切れるようでは兵器として使い物になりません。それが固体素子を用い長時間安定した電子制御が可能になって、急速に大陸間巡航ミサイル網は充実したわけですが、その基盤技術の一つがダイオードなどの「固体スイッチング素子」なのです。。

これとほぼ同様のことを、私たちは交通信号機でも経験しています。ほんの少し前までは、信号の灯りは電球が取りつけられていました。そのように信号燈にLEDを用いれば「灯りの交換頻度」は100分の1で済み、経費も安く、また交換のたびごとに交通を遮断する必要もなくなります。単に素子の寿命という以上の大きな意味があるのです。

また、「白色発光ダイオードを用いた海中集魚灯」も計り知れない意味を持つLEDの応用です。海の中というのは過酷な状況です。周りは塩水だらけ。水圧もかかります。海中集魚灯は大規模な網を使った漁業で、毎回多数の集魚灯を使うそうですが、それがLEDになればコストは大幅に安くなります。

ところが、それ以上に重要なのは環境への影響です。白熱灯は膨大な廃熱を海中に捨てるので、それが度重なった時に海中の生態系に与える影響は無視できません。しかし、それがLEDに置き換えれば廃熱は無視できるほどに小さくなります。このエコロジーの観点こそ、白色LED集魚灯が重視されるべきものであり、まさにそれこそが、ノーベル賞委員会が今回の受賞理由として明記している最大のポイントになっているそうです。

今日の一言: 当然評価されるべき仕事がノーベル賞を得た


平安
鶴田健次


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2014.10.10 09:41 | 鶴田健次牧師より
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