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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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日本のキリスト教の草創期に輝くクリスチャンの一人に、高山右近を挙げなければならないでしょう。彼は戦国の世にその生を受け、クリスチャン高山右近としてその人生を駆け抜けました。その壮絶な人生を知ることは、現代に生きる私達クリスチャンにとっても大きなチャレンジとなるでしょう。高山右近は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の戦国の世に生きたクリスチャン武将です。 (天文21年(1552年)~慶長20年(1614年)享年63才)

右近の父、高山友照はキリスト教が大嫌いでした。しかし友照は宣教師と論争しているうちに、キリストの教えに感動しクリスチャンとなりました。その高山友照の子が高山右近でした。右近も父の信仰にならって、12歳で洗礼を受けてクリスチャンになりました。その後、高槻城の城主であった父が隠居し、そのあとを継いで高山右近が城主となりました。1573年右近が21歳の時でした。父の友照は、その後キリスト教伝道に専念するようになりました。

時は織田信長の時代でした。織田信長の支配下にいた摂津守護・荒木村重が、寝返って毛利方につきました。その間に立って和解させようとしたのが高山右近でした。しかしそれが織田信長の不信をかうことになり、高山右近の高槻城は信長軍に包囲されてしまいました。そして信長が城の明け渡しを要求し「開城しなければキリシタンを皆殺しにし、教会を焼き討ちする」と告げてきました。右近は信長にキリシタン保護の約束をとりつけて高槻城を開渡しました。その結果、信長は彼を信頼するようになり、引き続いて右近が高槻城に住むことを認めました。またキリスト教に対しても好意政策をとるようになりました。この間に右近は伝道を活発化しました。右近は領内には20にも及ぶ教会を建て、神学校も作りました。

右近は、キリスト教精神にのっとり国造りに全力を注ぎました。また領主とは思えない程の謙遜を示しました。ある時、領内の貧しい民が死んだ時のことです。その棺を担ぎ、そのお墓を自ら掘ったと言われています。このような死者の葬りの準備などは、当時差別された人々の仕事でした。領主がそれをすることなど考えられないことでした。それを見た家臣たちも感激し、率先して一緒に墓を掘ったと言われています。このようにして、彼の領土内のクリスチャン人口は8割にも達しました。右近はこの頃、茶の湯においても千利休に師事し、利休の7哲と言われ、利休高弟の一人となったと言われています。

時は豊臣秀吉が支配する世になりました。秀吉は、高山右近に明石への領地替えを命じます。1585年のことでした。明石においても、右近はキリスト教の布教に力を入れました。しかしその2年後の1587年、秀吉はバテレン(宣教師)追放令を出しました。右近にも使者を送り「キリスト教を捨てるように」と迫りました。しかし右近は「予はキリシタン宗門と己が霊魂の救いを捨てる意志はない。どうしても捨てよとの仰せならば、領地、並びに明石の所領を関白殿下(秀吉)に返上する。」と返上してしまいました。その後は加賀の前田家に匿われることになりました。秀吉も、高山右近が領地を信仰の為に返上してくるとは思いもよらなかったと言われています。      

時は移り変わり、徳川家康の時代になりました。徳川幕府になってからキリスト教への迫害は厳しさを増して来ました。右近を匿っていた前田家も、彼を思って「形だけでいいから棄教せよ」と棄教を迫りました。しかし、右近は棄教することはありませんでした。彼は既に殉教を覚悟していたのです。徳川幕府は彼を捕らえて、フィリピンのマニラへ追放を決定しました。その船には追放された宣教師たち約100人も乗っていました。約一ヶ月にわたるその船旅は、死者も出る程の過酷な旅だったそうです。

マニラに着くと、高山右近は体調を崩し天に召されて行きました。63才の生涯でした。彼はクリスチャン大名として激動する戦国の世に生まれ、クリスチャンとして生きた壮絶な人生でした。一夫一婦制を守り、生涯側室を置くことはありませんでした。また人間はみな神様の前に平等なのだと、死者を葬る準備まで自ら率先して行ないました。彼は信仰を守る為ならば、領土さえも返上してしまいました。彼の心はどこにあったのでしょう。彼の生涯を通して聞こえてくる聖書の言葉があります。

「けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。」(ピリピ3:20)

(LVJCCブログ制作チーム:Kao)

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2013.11.25 16:37 | 信仰者シリーズ
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