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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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杉原千畝(すぎはら ちうね)は、第二次世界大戦を経験したユダヤ人達にとって忘れることのできない日本人です。いまや彼の名前が着けられた道がイスラエルにあるほどなのです。第二次世界大戦中、ナチスによるユダヤ人大虐殺を逃れようとして難民となったユダヤ人の命を救ったのが、杉原千畝なのです。その数は六千人に及びます。その時、杉原千畝はバルト三国の一つ、リトアニアの首都カウナスの日本領事館で代理領事をしていました。

ナチス・ドイツのヒットラーがユダヤ人狩りを続けていました。1940年7月27日の朝、千畝は物凄い数の人々の声に驚いて目を覚ましました。その声は、ポーランドから歩いて逃げてきたユダヤ人難民の声だったのです。彼らの願いは、ソ連を通り日本を経由して第三国へ移住するための、日本通過ビザの発給を求めてのことでした。既にオランダもフランスもドイツに破れ、逃れる道はシベリアから日本を経由して他国に逃げる道しかなかったのです。

杉原千畝は、さっそく外務省に電報を打って、日本入国許可のビザの発行可否を問い合わせました。しかしそれに対する返事は非常にも「否」でした。当時日本は、イタリヤ・ドイツとの三国同盟を結ぼうとしている時でした。同盟国のドイツの気に食わない事はしたくないと言うのが本音だったのです。迫り来るユダヤ人達の悲痛な姿を見て千畝は悩みました。日本人として国の命令に従うべきか、日本の命令を無視してでも人々の命を守るべきか苦悩しました。彼はついに決断しました。独断でビザに署名し発行することを選んだのです。その時千畝は「ビザを出さなかったら神に背くことだ。私は自分の責任においてビザを発行する」と言ったといわれています。彼は若いころにロシア正教の洗礼を受けたクリスチャンでした。また杉原夫人も、難民たちの内にいた憔悴する子供の姿に目をとめたとき、「町のかどで、飢えて、息も絶えようとする幼な子の命のために、主にむかって両手をあげよ」という旧約の預言者エレミアの『哀歌』が突然心に浮かん」だ。そして、「領事の権限でビザを出すことにする。いいだろう?」という千畝の問いかけに、「あとで、私たちはどうなるか分かりませんけど、そうして上げて下さい」と同意しました。

8月1日、ついにビザ発行の言葉を聞いた瞬間、ユダヤ人たちは抱き合い、躍り上がって喜んだとのことです。8月3日ソ連軍がリトアニアを併合し、外国領事館の退去命令が出されます。杉原は退去期限ぎりぎりまで、朝から晩まで一日中ビザを書き続けました。ついに用紙も無くなり、ついには周りの紙切れに書きました。不眠不休で書いたそうです。9月1日早朝、ついに杉原はリトアニアを離れなければならない時が来ました。彼がベルリン行きの国際列車に乗っても、大勢のユダヤ人が駅のホームまで押し寄せて来ていたと言います。杉原は窓から身を乗り出してビザを書きました。そのビザに救われたユダヤ人は6.000人以上と言われています。1940年10月6日から翌1941年6月までの10ヶ月間で、1万5千人のユダヤ人がハルピン丸で日本に渡ったと記録されています。

終戦後、千畝は日本に帰国しましたが、外務省を退職させられます。彼は黙って外務省を去っていきました。ビザを書いてから28年が経った1968年8月のある日、突然イスラエル大使館から杉原のもとに電話がかかってきました。参事官ニシュリが「会いたい」と言ってきました。杉原が行ってみると、彼は一枚のボロボロになった紙切れを見せて、「あなたが書いて下さったこのビザのお陰で、私は救われたのです。私はあの時、領事館であなたと交渉した5人のうちの一人、ニシュリです」と言ったのです。さらに翌年の1969年、杉原はイスラエルに招待されました。彼を迎えたのは宗教大臣バルハフテイツクでした。彼も杉原に救われた一人だったのです。1985年、イスラエル政府より「諸国民の中の正義の人賞」を授賞しました。杉原夫人は「カウナスでのあの一カ月は、状況と場所と夫という人間が一点に重なった幸運な焦点でした。私たちはこういうことをするために、神にカウナスに遣わされたのではないかと思ったものです」と後に述べています。

このことが新聞やテレビで報道され騒がれ始めましたが、彼はただ一言「当然のことをしただけです」と謙遜に語りました。

「あなたがたもそのとおりです。自分に言いつけられたことをみな、してしまったら、『私たちは役に立たないしもべです。なすべきことをしただけです』と言いなさい。ルカの福音書17:10」

(LVJCCブログ制作チーム:Kao)

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2013.09.25 12:42 | 信仰者シリーズ
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