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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

The Good Samaritan Painting
(善きサマリヤ人のイメージ画)

今日はノートルダム清心学園理事長・渡辺和子先生のエッセイ「愛は近きより」からご紹介いたします。

2001年に、東京の新大久保駅構内で、プラットホームから落ちた男性を救おうとして、二人の男性が線路に降りたものの、結果的に3人とも死亡してしまったという事故がありました。今時、不慮の事故であっても、よほどのニュースバリューがないとメディアは大きく扱おうとはしません。ところが、この場合は違いました。翌朝、新聞各紙は一面に、これを報道し、犠牲となった二人の行為を英雄的なものとして称え、悼んだのです。ある英字新聞も代一面に「Two Samaritans」という大見出しで、これを報じました。「二人のサマリア人」という見出しは、聖書を読んだことのない人には理解しにくいものだったのかもしれません。これは、聖書の中に書かれている有名なたとえ話の一つです。

一人の律法学者がキリストに向かって、永遠の命を得るためには何が必要かと尋ねました。そしてそれが、「心を尽くして神を愛し、隣人をも自分自身のように愛することだ」と聞かされた時、重ねて尋ねたのです。「私の隣人とは誰ですか」

「善きサマリヤ人のたとえ」は、この問いに対してキリストが語ったものです。ある日のこと、一人のユダヤ人が歩いていて強盗に襲われ、身ぐるみ剥がされ、打ちのめされて道ばたに横たわっていました。一人の祭司がその傍らを通りかかりましたが、けが人を見て、道の反対側を通って行きました。次に同じく、神殿に仕えるレビ人が来ましたが、この人もけが人を見て、道の反対側に渡って、そのまま通り過ぎてしまいました。通りかかった三人目は、ふだんユダヤ人とあまり友好的でないサマリヤ人の旅人でした。彼はけが人を見ると憐れに思い、自分のろばに乗せ、近くの宿屋に連れて行き、主人に金を渡して介抱を依頼した後、自分の旅を続けました。

ここまでの話からキリストは、律法学者に問い返しました。「あなたはこの人の中で、誰がけが人に対して隣人として振る舞ったと思うか」そして、「その人を助けた人です」とおい答えに対して言うのでした。「行って、あなたも同じようにしなさい」

隣人は誰か、という定義を求めた律法学者に対して、キリストがいいたかったのは、誰にせよ、困っている人の隣人になりなさいという、愛の実践の重要性です。「二人のサマリヤ人」という英字新聞の見出しは、窮地に陥っていた見ず知らずの人に手を差し伸べようとした二人という意味で、当を得たものでした。

おおよその日本人は、この記事に心揺さぶられたのではないでしょうか。二人が取った行動は単なる美談にとどまらず、私たちに、“忘れもの”を思い出させてくれたのです。「人に迷惑をかけなければいい」という価値観以外に、「人のために進んで何かをする」ことの大切さを示すものでした。少なくとも私は、このことに心を動かされました。

「人に迷惑をかけない」ということは、私たちが守れなければならない基本的ルールの一つです。ノートルダム清心女子大学付属幼稚園の園長を兼任していた頃、入園テスト時に母親と面接し、家庭で気をつけていることを尋ねると、多くの方が、「人に迷惑をかけないようにしつけています」と答えました。これも重要なことですが、教育のどの時点かで、「進んで助け合うこと」「弱い人の手伝いをすること」といった積極的な愛と奉仕の必要性と喜びを、子どもたちに伝えていかないといけません。

「愛は近きより(Charity beging at houme.)」と言われています。施設、被災地への奉仕、ボランティアも、もちろん大切なことですが、同じその人たちが、自分の家庭、日常生活の中で、進んで人のために働いているか、人を許し、愛しているかが問われるのです。大学は「定義」とか「理由づけ」を重んじるところです。しかし同時に、、大学が人間形成の場であること、愛と奉仕の実践を習得する場であることも忘れてはなりません。大切なのは「人のために進んで何かをする」こと。

(LVJCCブログ制作チーム: Kao)

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2015.12.07 00:00 | 信仰者シリーズ
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