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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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「Amazing Grace 驚くばかりの恵み」。この有名な賛美歌の作詞者「ジョン・ニュートン」は1725年にイギリスの貿易船の船長の息子として生まれました。ジョンの母親は敬虔なクリスチャンで、まだ幼いジョンにも聖書や賛美歌などに触れさせて育てました。しかし、ジョンが7歳の時に30歳の若さで、天国に召されました。17歳ごろまで父親の貿易船に一緒に乗り込み、数年間に渡り航海を体験しました。その後、父親は貿易商をやめたので、親子で船に乗ることはありませんでした。

父親は自分が船を下りたことで、息子の将来を案じ、友人のマネスティにジョンの事をお願いし、ジョンはジャマイカにあるプランテーションの職を受ける事ができました。しかし、ジョンはジャマイカに行く途中に寄った親戚の娘との出会いで恋に落ち、結局、ジャマイカへ行く事をあきらめてしまいました。しかし、この女性が将来のジョンの伴侶となるのです。

ジャマイカ行きを棒にふったジョンに父親は怒り、今度は商船の水夫として一からジョンをたたき直す事にしたのです。ジョンが水夫をしていた頃、イギリスはフランスとの戦争の中にあった為、イギリス海軍は強制微兵隊の為の若者を手当たりしだい軍艦に連行していました。そして、ジョンも軍艦ハリッチ号の水兵として強制連行されてしまったのです。19歳の息子が連行された事を知った父親は、すぐさま友人のツテを使い、ハリッチ号の船長に交渉しました。ジョンの下船は許されませんでしたが、有名な船長の息子という事で、特別な階級が与えられました。しかし、ジョンはイギリスで出会った女性に会いたいばかりに、脱走を試み、たったの2日で捕まり、船に戻されてしまいます。ここでも父親と船長との関係のゆえに、最悪の処罰(処刑)は免れましたが、階級は最低ランクにまで落とされました。

辛い兵役についていたジョンですが、ハリッチ号がアフリカで寄航していた時に、ギアナの商船から2人の船員を強制微兵をした代わりに、ハリッチ号からも代わりの船員をギアナの商船にトレードする事になり、辛い兵役から逃れるために、ジョンは自ら申し出て、商船への乗り込みました。また、イギリスに戻れば彼女に会える期待もありました。ジョンが乗り込んだ商船はアフリカで、イギリスから持ち込んだ衣類や生活用具、武器を黒人達と交換し、アメリカ南部の植民地で、黒人達を砂糖やたばこなどと交換し、イギリスに持ち帰る3角貿易を行っていました。ジョンは最初の半年間はアフリカで集められた黒人を船に乗せる任務をこなし、次第に仕事ぶりも認められるようになります。22歳のジョンは若く体力もあり、熱帯地方の過酷な労働にも耐える事ができました。しかしその後、熱病にかかり、助けを求めた知り合いの女性からは冷たく扱われ、病気の身でありましたが、シェルターに押し込まれ、食事もろくに与えてもらえませんでした。熱病から回復した後も、ジョンの不遇は続き、船長からあらぬ誤解を受け、甲板上に拘束され、食事も1日に一口、雨ざらしの中、2日間辛い時間を過ごしました。この頃ジョンはアフリカで孤立していました。

しかし、好転の時がきました。一般品を乗せる商船の乗組員になる機会が与えられたのです。その船が「グレイハウンド号」です。この船に乗ればイギリスに帰り、彼女に会える事を知ったジョンはこの話を受けました。しかし、イギリスまでの道のりを何ヶ月もかけて航海する予定でした。その頃のジョンはまったく神の存在を信じていませんでしたが、長い航海の中で暇つぶしに手にした本「The Christian’s Pattern」を読みすすめていく内に「神なんているわけがないに決まっている。でももしこの本に書いてあることが本当なら?」と心の声が沸きあがってきました。そして、この疑問が数ヵ月後に神を信じる確心へと導かれるのです。

ジョンを乗せたグレイハウンド号は、イギリスに向けて出発した2ヵ月後に激しい嵐にあいました。ジョンの船室にも海水が流れ込んできて、「船が沈む!!」という叫び声が聞こえました。ジョンも他の船員と一緒に船体から海水を外に懸命に汲み出しました。明け方に強風はおさまり始めましたが、誰もが言葉を失い、水の汲み出しと、船体の隙間に衣類などを詰め込み、板を打ち付ける作業を続けていましたが、最悪の状況も予感していました。ジョンも9時間以上の作業で疲れきっていましたが、船長から荒れ狂う海の舵取りを任されました。舵を取りながら、ふとこれまでの22年間の人生を振り返りました。母の教えを忘れ、父の期待を裏切り、軍役から逃げ出し、神を愚弄しあざ笑っていた自分の姿を思い出しながらも、この状況を助け出してくれる奇跡ができるのは神しかいない事を思いました。しかし、このような罪深い人間を神様は許してくれるはずはない。でも、今は神にすがるしか望みはないと、初めて神を呼び求めました。

数時間後、グレイハウンド号の漏水はおさまり、海の状態も少し静まり、最悪の状態からは助かりました。しかし、次の問題がグレイハウンド号を襲いました。それは食料危機です。イギリスまでは、まだかなりの距離がありましたが、食料はすでに限られていました。そして。。イングランド沖を2週間も風に流され、最後の食料を調理していた時、急に風の向きがかわり、みるみる間にグレイハウンド号はアイルランド北部の湾に着岸したのです。それだけではなく、グレイハウンド号が着岸するやいなや、それまで穏やかなった海上は嵐のような天候にいっぺんしました。まるで彼らの船を無事に陸に送り届けるために与えられた、静かな海上での時間のようでした。

この奇跡を体験した後、ジョンは心からの確信を持ってこう言っています。

「私には分かる。祈りを聞き届けてくださる神は存在すると。私はもはや以前のような不信な者ではない。私はこれまでの不敬を断ち切ることを心から誓う。私は神の慈悲に触れ、今までの自分の行動を心から反省している。私は生まれ変わったのだ。」

(LVJCCブログ制作チーム:Kao)

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2015.07.19 20:17 | 信仰者シリーズ
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