質問力は幸せな人生のスキル
ある人がアインシュタインにこう尋ねました。
「もし、あなたがが死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、どんな事をしますか?」
アインシュタインはこう答えました。
「最初の55分は適切な質問を探すのに費やすだろう。」
このアインシュタインの言葉は、質問をすることに如何にパワフルな要素があるかを物語るものです。正しい質問をすることには計り知れない力があり、時には人の命を救うこともあるのです。
幸せな人生を送る重要なスキルの一つは「質問力」です。なぜなら、私たちは無意識のうちに絶えず自分に質問を投げかけ、その質問に応答しながら人生を築いているからです。つまり日常的に肯定的な質問をすることで肯定的な未来を築き、否定的な質問をすることで否定的な未来を築くのです。
人はピンチに陥ったときほど無意識に否定的な質問を自分に投げています。それはまるで呪文のように、自分の人生をどんどん悪い方向へ導いてしまいます。たとえば、なかなか仕事が見つからないとき、「ああ、どうして私には仕事がないんだろう?」と口にしてしまいます。すると聞かれてもいないのに、その人の潜在意識は、これを大切な質問だと認識し、無意識のうちに答えを出そうとします。
そして、その結果、「それは、自分に学歴がないからだ」「やる気に欠けるからだ」「能力が足りないからだ」「感じが暗いからだ」など、自分でも少し気にしているマイナス点がどんどん出てきます。そして、自分が無意識に出した答えを考えながら落ち込んでしまうのです。この様子を外から冷静に見ていれば、まるでひとり芝居をしているようです。
しかし私たちの多くが、小さい頃から実はこのような癖を持っています。自分に否定的な質問を投げ掛けて、自分を精神的に打ちのめすのです。
「なぜ、私は話が下手なんだろう?」「なぜ、私は才能がないんだろう?」「なぜ、私は勉強ができないんだろう?」「なぜ、私は暗いんだろう?」というふうに、こんな質問をする時点で、もう「自分はできない」「才能がない」ということが既成事実になってしまうのです。
困難に陥ったとき、普通の人は「もうダメだ。なんでこんな事になったんだろう?」と嘆きながら、自分に聞いてしまいます。すると、困難を引き寄せた理由ばかりが意識に上るのです。
ところが、幸せな成功者は、自分にこんな質問をします。「この困難から学べることは何だろう?」「この困難を乗り越える方法はどこにあるだろう?」など、本人がワクワクして行動できる質問をするのです。落ち込んだ人は、クリエイティブな解決策を思いつくことができません。でも心が自由な人は、いろんなアイデアが思い浮かぶのです。
このように、良い質問をすることは非常に大事なことです。なぜなら、自分に投げ掛ける質問が自分自身の人生を築いていくからです。
ところが、もしあなたが不用意に、「なぜ、自分はこんなに才能がないんだろう?」という質問を自分にするなら、その途端に、あなたは才能のない人としての人生を生きる運命を選んでいることになります。
また逆に、「どうすれば、今の状態から私の才能を開花させられるだろう?」と聞くことができれば、あなたは才能あふれた人として生きる運命を切り開いたことになるのです。
この質問力の重要性が解った人は、ぜひ自分が日常的にしている質問を書き出してみてください。きっと今置かれている状況と、それらの質問が無縁でないことに気づかれることでしょう。
では、これを機会に困難の脱出のための質問を作ってみましょう。これさえあれば、あなたは万が一のときに慌てずにすみます。
「この困難から脱出するために、必要なことは?」
「誰に助けを求めたらいいか?」
「この状況で学ぶことは?」
「今の人生に感謝できることは?」
これが自分が困難に陥ったとき、落ち着いて考えられるための質問の一例です。こういう質問を準備しておくことによって、あなたに困難が降りかかったとき、ちょうどパラシュートのように、あなたを助けてくれることでしょう。
ぜひ、あなたも「質問力」を身につけて、人生のあらゆる面の向上に役立ててみてください。
今日の一言: 正しい質問をすることには計り知れない力がある
鶴田健次
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