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ラスベガス日本人教会  砂漠の地ラスベガスから乾いた心に命の水を

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それでも地球は動いている


イタリアの物理学者ガリレオ・ガリレイは、コペルニクスのたてた地動説を実証したことで、宗教裁判にかけられました。この時代、教会の権力は絶大で、教会組織の腐敗を批判する者やカトリックの教えに反する言動を行った者は“異端者”として火あぶりにされました。


そのような状況下で望遠鏡が発明され、ガリレオは天体望遠鏡を自分で作り、人類で初めて宇宙を望遠鏡で観測しました。そして木星に複数の衛星があること、天の川が星の集団であること、月にはクレーターがあることなどを発見しました。


木星の周囲を月が回っているのを見たガリレオは、天動説への疑念を深める一方、金星の観測を通して地動説の正しさに確信しその説を唱えます。その結果、52歳で異端審問所審査にかけられ、「地動説について口頭でも文書でも議論してはならない」とローマ教皇庁から命令を受けました。そんな中で、「地動説は真理ではない」と宣誓書を書かされた際に、「それでも地球は動いている」と呟いたと言われています。


 それから16年後、ガリレオは『天文対話』という書物を書いて出版します。この書物は、三人の登場人物が地動説と天動説の違いなどについて話し合う、一般の人々にも読みやすいストーリーで書かれています。


 ガリレオは、登場人物の一人にこのようなセリフを語らせています。

「他の人の話を一方的に信じてしまって、なぜ君は自分で観察しなかったのですか?なぜ自分自身の目で見なかったのですか?」


 ガリレオは、この書物を通して、自分の目で物を見て、自分の頭で考えることの大切さを人々に伝えたかったのでしょう。たとえ、どんなに立派な望遠鏡があっても、真実を知ろうとする心がなければ、それはただのレンズと筒に過ぎません。


しかし、この書物のせいでガリレオは再び異端審問所に呼ばれ、翌年に「終身禁固刑」が言い渡されます。後に監視付きの軟禁に減刑されたものの、死ぬまで謹慎は続きました。著作の発行が禁じられ、最愛の長女が病気で亡くなり、彼自身、両眼を失明するという試練が続きますが、地動説という真理への情熱は消えず、コペルニクスを支持する『新科学対話』を口頭筆記で書かせ、原稿を軟禁中の家からプロテスタントの国・オランダの出版業者に密輸し刊行に漕ぎ着けました。


その後、ガリレオは77歳でこの世を去りますが、罪人として死後100年間も墓を作ることが許されず、ヴァチカンが有罪判決を誤りと認め破門を解いたのは、実に死後350年も経った1992年のことでした。


 世間で「常識」とされるものに異論を唱えるのは、狂人扱いされるリスクに対する覚悟が要ります。中世の時代においては火刑に処される可能性もありました。それにも拘わらず信念を曲げなかったガリレオに心からの敬意を表したいと思います。


 おそらく、ガリレオを有罪とした人たちの中には、ガリレオの主張が神と聖書への冒涜だと、心からそう信じていた人たちがいたのだと思います。ところが、今こうして解ることは、その純粋さや熱心さが、時に大きな誤りを生み出すことがあり得るということです。


 信仰の確信も、とても重要です。信じるものがあやふやであれば信仰生活は成り立たちません。しかし、同時に信仰者は、「人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない」という聖書のことばを忘れてはなりません。でなければ、人は、つい神の如くに、自分がすべての真理を握っているかのように他人をさばいてしまうからです。


 信仰者は、確信を持ちつつもなお、神は、私の確信よりも遥かに大きい方であるということを忘れずに、自由な心で軽やかに生活したいものです。


「人は神のなされるわざを初めから終りまで見きわめることはできない」(伝道の書3:11)

今日の一言:重要な事柄は鵜呑みにせずに自分で検証しよう



鶴田健次


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2020.10.03 02:00 | 鶴田健次牧師より
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